映画「トランセンデンス」
映画「トランセンデンス」を観ました。
別のところに書いたレビューを転載します。


観る前は、科学者の探究心が暴走するパニック映画だと思っていました。
コンピュータが感情を持つことは可能なのか?
感情を持ったとして、それを証明することは出来ない。

夫の脳データをコンピュータに移植した妻は、コンピュータの言動を夫の意志だと全く疑っていなかった。夫が急速に進化をする過程で、徐々に疑い始める。夫の仮面を付けた、ただの機械なのか?
コンピュータの破壊を試みるが・・・

このコンピュータは、夫そのものだったのだと思う。そして、世界を病気も無く環境破壊も無い世界に変えたいという妻の夢を、実現する力をついに手に入れた。ナノロボットを世界中にばらまいて、夫の意志のまま病気を治し、汚染物質を浄化していく。

ただ、人間は理解できない物を恐れる。夫は何度もこの台詞を口にする。ターミネータの様な世界を恐れるテロリストと国家により、人類の理想とする世界は実現不可能となってしまうのだ。

最後の枯れかけた花が元気になるシーンは、夫又は最後に脳データをアップロードした妻の意志なのかも知れない。